黒猫

□強風警報解除
2ページ/3ページ


みんなが騒いでいるのを見るのは、楽しい。

一緒になって騒ぐのは、もっと楽しいよ。



だから、わいわいしているみんなに向かってボクは呼びかけた。












『ねぇ、みんな』

「「「「「「??」」」」」」



こっちを見てくれる、ヴァリアーのみんな。












『みんな、大好きだよ』



「「「「っ!!!」」」」











ボクは、運命なんかに振り回されたりなんかしない。





大切な人たちが出来た。

大切な居場所が、出来た。


ボクはここに居たいんだ。








みんながボクを大切に思ってくれているように、


ボクもみんなが大事なんだよって、


絶対、離れたくなんかないんだよって。







精一杯、ボクの言葉で伝えるんだ。


みんながそうしてくれるように。




ボクの気持ちと、愛情を、


不器用な言葉に乗せて。










みんなは、笑顔で最後まで聞いていてくれた。


すごく、すごく嬉しかった。

キミたちといると、嫌なことなんて忘れられるよ。









ボクは、運命なんかに負けたりしない。惑わされたりしない。

幸せになることを、諦めたりなんかしない。





黒猫だろうと何だろうと関係ない。


ボクはボクが生きたいように生きるし、幸せにだってなってみせる。

もちろん、自分の力だけで無理なんかしないで、みんなの力も借りて。










『みんな、これからもよろしくね?』


「「「当然(だろ?)(ですー)(だ)(よぉ)」」」









(とびっきりの笑顔をそえて)

(キミたちとの壁をぶち壊そう)









→あとがき
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ