黒猫
□けもみみ★ぱにっく 前編
1ページ/9ページ
『アニ・ウォタズファミリーをつぶす?』
敵の侵入を許してしまい、ボクが殲滅させたのは………
何日前だろ?
それでその後突然、ボスに「のあ、お前は今日から雲の守護者だ」って言われたのはつい三日前のこと。
嫌がったよ?もちろん。
幹部なんてボクに出来るわけないじゃん。
でもさぁ………
ボスに捕まって、無理矢理雲のヴァリアーリング握らされて「お前以外じゃ、ダメなんだ」とかいって耳元で囁くんだよ?
※ヴァリアーに雲属性を持っている人があまりいなく、炎の純度も低い。炎はボクが圧倒的!
あとは戦力があれば言うことなかった。でものあ、お前実はすげぇじゃねぇか。 という意味が込められている。
拒否できます?
ボクは出来ない。
赤い目に鋭く睨みつけられ、手はコォォと光って。
ボス、それは「脅し」というんだよ。
こうしてめでたく、ヴァリアーの幹部に就任したのあちゃんなのでした。
そして、本日は初任務が入りました。
初めてだ、ということで小手調べにAランク。
……えー、とボスに文句を言ったら、ベルとフランも行くから安心しろ、とのことで。
なんか、余計疲れそうなメンバーなんですけど。ねぇ?
で、その内容が「はいー。なんか怪しい実験してるらしいんで、潰すんだそうでーす」
「アニ・ウォタズファミリーって… どこの言葉だし」
『知らない。ネーミングセンスないよね』
だそうです。
昨日からみんなに心配されまくってるボクです。
「本当に大丈夫かぁ?オレもついてくぞぉ」
『大丈夫だって。幹部三人でAランクだよ?』
「それでも不安よ。やっぱりついていくわ!」
『もー、ボクの強さ知らないの?』
「「「知らないよ」」」
『…心配ないよ。風も使うから』
「えっ、出れる?僕出れる?」
ポケットの中の匣がカタカタ揺れる。
最近出してあげられなかったからね。
でも、
『動きすぎ。ウザイ』
ピンッ
「に゛っ!」
指でポッケの上から弾いた。
あんまり動くとくすぐったいんだよ。
はい、長い回想終わり。
『よし、そろそろ行く?』
「うししっ、のあの戦う姿見れるし、楽しみー!」
「危なかったら、ミーが守ってあげますー。 幻術で」
「『戦えよ』」