黒猫

□cat meets vongola! 番外編?
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「……ちょっとあんたたち、のあちゃんあのスパナって子に取られちゃうわよ」

「んなはずねぇ、のあは絶対戻ってくる」

「のあのあんなに嬉しそうな顔、初めて見たぞ」

「いや、それはレヴィだからだろぉ」

「なんだとスクアーロ!」

「にしても、なーんかジェラシーですー」

「ししし、カエルマジベタ惚れじゃん」



そういうオレもだけどさ。

まぁ、のあがあのスパナって奴と気が合うのはしょうがねぇか。

武器職人同士だしな。


それにしても、さっき匂い嗅ぎにいったときはマジビビった。

無防備にカオ近づけんだもんな……

あのスパナって奴若干照れてたし。


あ、なんか今イラッてしたわ。

後でアイツサボテンにしてやろうかな…… のあが怒るか。




「ま、のあとことん鈍いんで大丈夫だと思いますよー」

「まぁな」

『誰が鈍いって?』

「あら、お帰りなさい」



スパナと戯れていたのあが帰ってきた。

なんか満足そうな顔してるし。



『やー、スパナいい人だ。友達になってきた』

「よかったですねー」

「………チッ」

『なんで舌打ちするのさ!』



んっとに鈍いなコイツ。

よくこんなんで暗殺者やってられるよな。


のあのこれからが不安になるし。




『あ、アイスがある。行ってくるー』

「ご一緒しまーす」



そういってフラフラと人込みの中へ消えていってしまうのあ。

あんなにでかくて目立つフランのカエル帽子も、これだけの人込みの中だと紛れてしまう。



あ、やべ。 二人きりにさせちまったし。

ま、アイツのことだからちっこい身体を利用してすぐいなくなるだろうけど。

大方はぐれるのがオチじゃね?



「なースクアーロ。オレらまだ帰れないわけ?王子疲れた」

「さぁな。クソボスに聞きやがれぇ」

「そういえばボスはどこに行っちゃったのかしら?」

「用がある、といって先ほど出ていかれたぞ」



用………?

まぁ王子には関係ないからいいや。


オレもなんか食べ物探しに行くかな。

もしかしたら偶然のあに会えるかもしんねーし?

頭の後ろでけだるそうに腕を組む。



「オレも行ってくる」

「じゃあボスが帰ってくるまで自由行動にするかぁ。無線はつけろよ」

「了解よぉん!さて、イイ男漁りに行くわぁ!」



オカマキモッ。

お前に漁られるなんて男のほうもいい迷惑だっつの。

ただでさえ目立つドレス着てんだから、隅のほうで大人しくしとけよな。


どのみち王子には関係ねーけど♪




声をかけてきたドレス姿の女性を軽くあしらい、料理が並べてあるテーブルの元へと足を運ぶ。

王子はお前らみたいな一般人に興味ねーの。

のあみたいなとびっきり強くてたまにかわいいやつのほうが飽きねーし。


や、いつもかわいいけどな?たまにデレるときとかあんじゃん。

それが堪らなくかわいいわけ。

ドレス姿も色っぽいし。


………なに考えてんだしオレ。





 
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