ザンスク

□傍に居ればいい
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結局あのあと一言も喋らないまま、一日が過ぎた。

今日は3月13日、スクアーロの誕生日だ。


「ふわあ゙ぁ゙ぁぁあ………」

大きくあくびをした後、ベットから降りると何となく窓際に歩み寄り、カーテンを開けた。
一瞬にして明るくなった部屋は、今のスクアーロの心とは真逆のものだった。

「今日はルッスが美味いアップルパイを大量に作ってくれるって言ってたっけなぁ…」

元気に宙を飛び回る小鳥達を見つめ、つぶやいた。

「………ザンザス………」

朝7時の太陽の光は、暗く沈むスクアーロにはあまりにも眩しすぎた。

 
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