ザンスク

□君に釘付け
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今、ヴァリアーの主要メンバーはある人物の暗殺を頼まれて日本に滞在している。

そんな彼らはある高級ホテルに宿泊中なのだが、一仕事を終えてしまった彼らは予定していたチェックアウトの日まで、暇を持て余すことになってしまった。




「…なぁー、せっかく日本来たんだから今日みんなで祭り行かねぇ?」

気怠い様子でベルがそう言った。

「まあ、それいいわね!行きましょ!」
「小遣いを倍にしてくれるなら行くよ」
「むっ、祭りか」

ベルの提案に、各々が意見を述べた。そしてそれはどれも「行きたい」という肯定派の意見。

だが、一人だけ浮かない顔をしている男が。

「俺は暑いの嫌だから俺置いて行っ…」
「おい、早く準備しろ。1時間後にここを出る。お前も早く動け」

その男の言葉を遮ったのは、この組織のボスであるザンザスだった。

「ゔお゙お゙ぉぉい!!!俺は行かねぇっ…」
「隣の部屋に浴衣を置いておいた。だから着てこい」
「ゆ…浴衣?」
「あんらまぁ!ボスったら気が利くぅ!さ、スク、着付けてあげるから一緒に来なさい」

口元をにやつかせるザンザス、やけにハイテンションなルッスーリア。この2人を交互に見てから、スクアーロは渋々と立ち上がった。

(ザンザスも行くならしょうがねぇ…)

そして、ルンルンとこの部屋を出ていったルッスーリアを追うようにして、スクアーロも部屋を後にした。
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