山獄
□パンツ
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今日も、獄寺ん家に泊まりにきた。
「獄寺ー、さみーよー」
「るせ!今暖房付けただろーが!」
獄寺は暖房のリモコンをテーブルの上に置いてから、ソファーに座る俺をスルーしてそのままキッチンへ行ってしまった。
「なんか作ってくれんの!?」
ソファーの背もたれによっ掛かり、背中側にあるキッチンのほうへ首を曲げた。天井と床が逆になって目に映る。
「ちげぇよ!のど渇いたから飲みもん取りに来ただけだ」
冷蔵庫を開けてコップにジュースを注ぐ獄寺。俺は我慢できなくなってキッチンへ向かい、「なんだよ」と言う獄寺を裏から抱きしめた。
「こうしてると、暖かいのなー!」
「………風呂入るぞ、山本」
「え………!」
「んだよ。……入りたくねーならここで……」
「入る入る!!入るに決まってるのな!!」
いつもなら「風呂入れ」なのに、今日は「風呂入るぞ」だって………メチャメチャ嬉しいのな!!
俺はニコニコして獄寺を裏から抱きしめたまま、風呂場へ向かった。
「獄寺ー、今日のパンツ、どんなの!?」
「はぁ?わざわざ見せなくたって今から脱ぐんだから見れんだろーが!」
「早く見たいのな!」
「変態野郎が………」
だって、いっつも獄寺、めちゃくちゃかわいいパンツ履いてるから………!!!
「………じろじろ見んな!」
「早く脱げってー!」
「………うっ!」
ようやく獄寺が、ズボンを下ろした。
そして現れた、獄寺のパンツ………!
パンツ一丁の獄寺………しかも、パンツが………パンツが…………!!!!
「ごっ、ごっ、ごっ、ごく、でらぁ…………!!!」
「んだよ」
「ウサギーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
獄寺のパンツにちりばめられた、ウサギの顔…………ヤバイ、これはヤバイぜ……………!!!
「獄寺ぁーー!!!可愛すぎる………!!!!」
「ばっ、なにすんだよ!」
まだパンツを履いたままの獄寺を、風呂の中へ引きずりこんだ。
「ごくっ、ごくで………」
「しつけェよ!!」
fin
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