「なんだコレ」
銜えた煙草はチョコだった。
スモーキンダーリン2
『あれー?仁ってばついに禁煙実行!?』
後ろから抱き着いてくる猫・・・否、コイビト。
最初は鬱陶しかったはずが、気が付けば俺はコイツを傍に置いていた。
『僕の願いが叶ったから、今日は御馳走作らなきゃ♪』
なんて言いながら、俺にキツクまとわりつく。
「お前のせいだろ」
『僕?なんでー?』
「俺の煙草すり替えやがったろ」
『知らなーい』
鼻歌歌いながら笑う。
生意気で鬱陶しいが、コイツの笑顔は気に入ってる。
「捨てンぞ」
『あーまたその言葉言う!!』
「お前がワリィ」
『いいもん。仁は絶対僕のこと捨てないし』
その自信はどっからくんだよ。
そう漏らせば、コイツはまた笑った。
『そんなの、仁が僕を好きだからだよ』
マイッタ。
きっと俺はどうかしてンだ。
俺らしくもねぇ。
「なぁ」
『うん?』
「俺煙草止めたろ?」
だから、キスしろよ。
『え、』
「ラブ ユー」
お前の笑った顔と、チョコみてぇに甘いキス。
煙草の代わりにゃ十分だ。
END
9月分拍手。
亜久津お相手第2弾☆
『スモーキンダーリン』続編!