過去拍手文

□キラ、キラリ
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「夏の"ふーぶつし"って何だと思う〜?」
 
『・・・・・・・・・お前じゃね?』




キラ、キラリ。
 
 


 

「もー!!俺真剣に言ってるんだC〜!!」



目の前で頬膨らませてる慈朗。
たぶん、いや、俺のせい?



「いーっつも俺の質問流すんだからー!!」

『流してねぇじゃん』

「A−!!だって夏の"ふーぶつし"が俺って言ったぁー!!」



思ったこと言ったまでじゃんか!!


なんて思っても、慈朗相手に怒る気にはなれない。
それもこれも惚れた弱みってやつ?(笑)



『ワリィワリィ!ん〜・・・やっぱ海とか?』

「それ"ふーぶつし"って言うのー?」

『一応言うんじゃね?』

「他は?」

『花火とか?』



それ頂き!と嬉しそうな慈朗。
ってか、恋人の俺放って何してるわけ?


なんて疑問に思って、なにやら俯いてカリカリ書き込んでいる慈朗の肩越しに覗き見る。



『・・・夏休みの宿題?』

「そー!!やっとかなきゃダメだから☆」

『あー"夏の風物詩体験記"とか言うやつだろ?』



あれ?
でもそれって夏の風物詩書くのと一緒に、写真なきゃダメなんじゃなかったっけ?



『なぁ、それって花火の写真飾らなきゃダメじゃね?』

「・・・・・・・・あ゙っ!!」



やっぱ忘れてたか(笑)
まっ、ここは俺の出番ってやつ?



『うっし!慈朗、出かけるぞ』

「どこに?」

『コンビニ!!花火、買いに行くぞ』

「っうん!!」



それから俺達は手を繋いで、外へと駆け出した。
目指すはコンビニ。


でもさ?



「花火いっぱい買おうねー!!」



やっぱり俺、夏の風物詩はお前だと思う。


だってさ、向日葵って夏の風物詩だろ?
慈朗の笑顔みたいじゃん。



『カメラも忘れずな!』

「楽しみだC〜☆」



今度の日曜、向日葵畑に誘ってみようか。
前日にはてるてる坊主を窓に飾って。
太陽輝く晴れの日に。



もちろん慈朗の笑顔も一緒に。



END


8月分拍手。
ジロちゃんお相手☆



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