両手いっぱいに抱えて、
目指すは金色頭のマイハニー。
1111本のアイラブユー
『はいはいどいてどいてー!』
キャッ、とかエッ、とかそんな声知らない。
塞がった両手を意識しながら、賑わう廊下をダッシュ。
この時間、きっとアイツは中庭に居る。
『あ、やっぱ居た』
お決まりの桜の木の下。
今はピンクの花なんて一つもないけど、俺には見える金色の華。
『ジロー、みっけ』
すやすやと眠る愛しいキミ。
ちょこんと体を丸める姿に、頬が緩んだ。
『かーっわいいなぁ♪』
ツンツンと頬を突くと、身を捩る。
擽ったそうに眉を顰めるジローに、俺はどこか幸せを感じる。
きっと、こんな気持ちになるのはジローだけ。
『折角買ってきたけど、起きるまで待ちますかな』
少し空いたジローの隣に腰を下ろす。
両手いっぱいに抱えたソレは一先ず地面に置いておく。
ピカン、と頭上に電球。
地面に置いたソレを一箱、手に取り封を切る。
子供みたいにワクワク。
描くはキミへの底知れぬ愛情。
『目が覚めたら、俺にも言ってくれるかな?』
5時間目はサボタージュ。
だって2人、愛を語らうつもりだから。
ねっ、ジロー!
END
11月の拍手文。
ポッキー&プリッツの日。
ムースポッキーはジローしかいないでしょう!!
実はジローは受け設定*爆