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□あなたが私を見なくても
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あなたが私を触るとき

キスをするとき


目を瞑っているの知っている




私を見ようとしない



悲しくない

どんな形でもいいからそばにいたい


一緒にいても彼女の話ばかり


いや、彼か…



「きいとるん?」


『きいとるー』


「ほな家くる?」


『行く』




彼はあたしを抱くときも目を瞑っている


目を開けても

目をみてくれない


あたしの…、女の体を見ると


すごく悲しい目をする



『ユ……ユウくん……』


「………」



気持ちよくない

だけど

気持ちいいフリをしないと


『…ん……ぁ……』


ユウジの頭の中ではあたしを綺麗に変換しとるんやろな


べつにええねん



腰を揺らすのがはやくなった



『あぁ……ぁ』


「イく……」


『…ぅん』




目を開けてユウジを見る


きつく目を瞑り

泣き出しそうな顔をしている







「……こ…はる…」





短く絞るようにつぶやくとユウジはゴムの中に出した






あぁ

べつに

悲しくない


ユウジがこれでええんやったら

べつにええねん



あたしは小春ちゃんのかわりでも


べつにええねん




[あたしを見なくても]

(小春ちゃんやなくてごめんなユウジ)






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一応、彼女ちゃんだけど

小春ちゃんの方が好きなユウくんでした

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