つなよし日記

□つなよし日記D
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「もうっ!いい加減に・・・・ヒバリさん?」

本気で抵抗しようとした時、ヒバリさんの目線がどこか一点に集中している事に気付いた。
その目線を辿ってみれば―――。

「うえっ!?」

薄い体操着を押し上げる小さなふたつの膨らみ。
胸の突起がポチリと勃ち上っていた。
慌てて腕で胸を隠す。
いや、女の子じゃあるまいし隠す必要なんてないんだけど。
足を撫でられたくらいで、それこそ女の子みたいに乳首を勃たせてしまうなんて・・・。
男として情けない!

「なんで隠すの」

隠した事が気に食わなかったのか、ヒバリさんは眉間に皺を寄せた。

「だって・・・え?」

言い訳をしようとしたけれど、急に身体がふわりと浮いた。
ヒバリさんがオレを横抱きに抱え上げたんだ。

「ちょ、ちょっとヒバリさん?」

戸惑うオレを無視してヒバリさんはツカツカとベッドに歩み寄って――オレをベッドに投げた。

「ふぎゃっ」

なんだか今日は変な声ばかり出してるなぁ、なんて呑気な事を考えながら体勢を立て直そうとしたんだけど。
それよりも早くヒバリさんに覆い被さられてしまった。

「あ、あの・・・」

「ほら、見せなよ」

胸を隠していた腕をヒバリさんにベッドに一纏めに縫い止められてしまう。
勿論抵抗したけど、力でヒバリさんにかなうわけなかった。

片手でオレの手首を押さえ付けて、もう片方の手で体操着をベロリと捲り上げる。

「ひゃあ!寒いですっ」

保健室はシャマルが長い時間留守にしているのか、完全に冷え切っていて。
晒された素肌に冷たい空気が触れてぶるりと震えてしまう。

「ヒバリさん、寒いですよぅ・・・」

カタカタと震えながら訴えているのに、ヒバリさんはオレの胸を凝視したまま。
男の胸なんて見たって楽しくないだろうに。

「ねえ。どうしたの、コレ」

やっと口を開いたかと思えば、オレの胸を指差してそんな事を言う。

「どうしたもこうしたも・・・」

ヒバリさんがいやらしい触り方するからこうなったんでしょ!
・・・とは言えなくて。
なんて説明したらいいのかと悩んでいると。

「こんなみみず腫れになって・・・。君、どんな転び方したのさ」

「・・・・はぁ?」

みみず腫れって。
ヒバリさん、また何か勘違いしてる?

「あのですね・・・これは転んだせいなんかじゃありません」

ガクリと脱力して否定する。

「違うの?でも、ほら。こんなにぷっくり・・・」

言いながらヒバリさんは指でそっと突起の先端に触れた。

「ひぅっ!」

寒くさでさらに敏感になってる所に、突然の刺激。
その刺激に大袈裟なくらい身体が跳ねてしまった。

「綱吉、痛かった?」

「そ、そういうわけじゃ・・・」

「でも、なんかコリコリしてるし・・・。ああ、そうだ。軟膏塗ってあげる」

ヒバリさんはそう言うと制服のポケットを漁って――白くて丸い小さなケースを取り出して。

「これは家に昔から伝わる軟膏でね。傷でも火傷でもすごくよく効くんだ」

指にたっぷり絡めた軟膏をオレの胸の突起に塗り始めた。

「ひゃっ!冷たっ・・・やだぁ・・・!」

敏感な突起に冷たい軟膏を塗られて、ビクビクと身体が跳ねるのを止められない。
なんでこの人こんなに天然なんだよ!?
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