□第五訓 恋は甘くて苦いもの
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第五訓
恋は甘くて苦いもの









「ホント驚いたわ。まさか三人とも同じことを考えてたなんて」


「まったくじゃ。でもコレで神楽の想いが伝わるなら良かったではないか」


「あらツッキー、アナタ本当にコレで良かったの?」


「……どういうことじゃ?」


「ふふん、隠してもムダよ。このさっちゃんの目はごまかせないんだから。アナタ、まだもう一つチョコ持ってるでしょ」


「……!!」


「あら月詠さん、そうなの?」


「な、何を言ってるんじゃ。チョコなど持っておらぬ!」


「往生際が悪いわよツッキー。アナタが隠すのなら力ずくでも出させてあげるわ」


「…ちょ、やめなんし!!あっ!!!────────」



















「で、何で月詠さんはチョコを隠してたのかしら?」


「…い、いや…それは……その………」


「フフフ…その質問には私が答えてあげるわ」


「猿飛さん何か知ってるの?」


「当然よ。ツッキーは隠せてると思ってるみたいだけど、さっきも言ったようにこのさっちゃんの目はごまかせないの。全部バレバレなのよ」


「…………………」


「それ…銀さんにあげるチョコでしょ」


「……!!」


「え…月詠さん、アナタもしかして銀さんのこと……」


「…ち、違う////!!何でわっちがあんな奴にチョコを渡さねばならんのじゃ!!
大体わっちのチョコはもう銀時に渡した(正確には投げつけた)と言ったじゃろう!!」


「それは吉原の人達からのチョコでしょ?今持ってるチョコはツッキー個人から銀さんへの分………そうでしょ」


「……!!」


「ふふん、その顔は図星のようね」


「あら、じゃあやっぱり月詠さんって銀さんのこと……」


「…っち、違う!!別にそーいうのではない////!!」


「ということはアナタから銀さんにあげるチョコだということは認めるのね」


「ふふ、銀さんも隅に置けないわね」


「だからそーいうのではないと言ってるじゃろう!!」


「じゃあ何でツッキー個人から銀さんにチョコをあげるのよ?」
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