愛すべき日常
□未来像
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あー今日もいい天気だな!
クラトスかディンに稽古付けてもらおうかな?
そんなことを考えながら、ロイドはググッと背伸びして腰に二振りの愛剣を付けた。
部屋を出れば、ユーリがちょうどよく現れた。
「おーい、ユーリ!ディンかクラトス知らないか?」
「よーロイド、残念だが二人とも見てねぇぞ。クラトスはともかく、ディンがお前のとこに居ないってのは珍しいな」
「うーん、どこいったんだろ?…あ、代わりにユーリが稽古付けてくれないか!」
そう言えば、ユーリはにやりと笑いながら自身の愛剣を肩に担いだ。
「いいぜ、…ただし!報酬は…」
「スイーツ、だろ?」
「そーゆーことだ。」
にっと笑ったユーリはガシガシとロイドの頭を少し手荒く撫でた。
それにロイドは痛いってと笑った。
「でもその前に、朝飯喰ってないんだ。ユーリはもう喰ったのか?」
「ん?いや、俺もまだだ。じゃあ喰いに行くか」
「ああ!」
とりあえず、朝ご飯を食べに食堂に向かうことにした。
「パニール!おは…」
「どうしたロイ……」
食堂に入り、まず目に入ったのは……
「お義父さま、気持ちいい?」
「うむ、いい加減だ」
ロイドが探していたディンとクラトスの姿なのだが…
「何してんだよ…?」
「あ、ロイドおはよう!あのね、お義父さまに肩叩きしてたの!」
えへへ、と笑ったディン。
クラトスもふ、と笑った…気がする。
肩叩き、はいいんだけど…。
「ディン先生、なんでお義父さま、って呼んでるんだ?」
ユーリがひきつり気味に笑って聞いた。
ロイドもそれは気になるところ。
いや、なんとなくディンのことだからわかるんだけど…。
「…まさか、俺のお嫁さんになりたいとかって言うのが理由か?」
「うん!だからクラトスはお義父さまでしょ?」
ああ、やっぱりか。とロイドは思った。
まあ、ディンをお嫁さんにする気満々だからロイド自身嬉しかったりする。
「そうだな」
「なんだ、ロイド満更じゃねぇみたいだな」
「まあな」
そう言えば、ユーリも笑って運ばれてきた食事を食べ始めた。
「ロイドよ、」
「ん?なんだクラトス」
「お前はパパ、と呼びなさい」
「呼ばねーよっ」
「ならば、お父さん」
「考えとく」
クラトスがなんか舌打ちをしていたが、気にせず、いつの間にか隣に来ていたディンと食事をすることにした。
そして、そっとディンの耳元でディンだけに聞こえるように囁いた。
「ディン、お嫁さんにしてやるからな」
「!…うん!」
今みたいな幸せが未来でも続けばいいな。
未来像
「ロイド、大好き!」
「俺も!」
「朝っぱらからイチャイチャだな、お前ら」
「ロイド、パパと」
「嫌だって!」
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