薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
1ページ/2ページ









帝国との試合が終わり、サッカー部に他校から多くの試合の申し込みが後を絶たない。



帝国が1点に泣いたなんて噂があるが、それはない。



ばかばかしい。



そんなある日。



「あの、」



背後から声を掛けられ振り返れば豪炎寺修也がいた。



『何かな?』



葵はいつもの様ににこりと笑みを浮かべた。



「この間はすみませんでした。」



豪炎寺は唐突に頭を下げた。



葵はキョトンといった顔をした。



顔をあげた豪炎寺は葵と目を合わせず、目を伏せた。



あ、睫毛長いんだ。



「俺望月会長に失礼な言葉を...、」



豪炎寺が謝罪の言葉を口にする前に葵が口を開いた。



『私こそごめんなさい。ちょっとキツく言い過ぎたわ。』



葵は苦笑した。








.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ