恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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それは今も変わらない。
そう、今だって。
「アンタらさぁ、女人質にするのって卑怯とか思わないワケ?」
そう言って現れたのは私の幼馴染の晴矢。
『晴矢!!』
名前を呼べば安心しろと言う様にニッと笑って見せた。
その笑みがいつも私を安心させる。
いつも物語の主人公みたいにいきなり現れ、パパっと敵を倒してくれる。
今回もそうだと思っていた。
「おっと動くなよ?」
そう言った男が出したのはナイフ。
ギラリと鉛色が光る。
ナイフが私に添えられる。
あ、ヤバいかも。
何がヤバいかって?
晴矢がキレそうって意味で。
昔強姦されそうになった時、晴矢相手殺しかけちゃったし。
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