隣の席の佐久間くん
□隣の席の佐久間くん
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テスト期間に入り、着々とテストが迫って来ている。
テスト期間の為大会が近い所以外は原則部活はなしとされている。
それはサッカー部も例外じゃないらしい。
「紫苑。」
鬼道に呼ばれ梓は鬼道に顔を向けた。
鬼道に先日告白された事を思い出し、変に意識し、顔に熱が集まる。
『どうしたの鬼道君?』
梓は頭の上に?を浮かべながらなるべく平常を装った。
「今日からテスト期間だから今日一緒に勉強どうだ?」
そして俺の家でと付け加えられた。
鬼道がいつも通りの態度で言うものだからちょっと切ない。
意識してるのは自分だけで非常に恥ずかしい。
断る理由も見つからないので、梓は了承した。
『でもどうして?鬼道君頭いいからかえって私がいると捗らないんじゃない?』
あ、この言い方じゃ私が鬼道君の勉強の邪魔する宣言みたいじゃない。
事実邪魔になってしまうだろうけど。
「いや、実は言うと佐久間と源田に勉強を教えるのを手伝って欲しい。」
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