恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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『ねぇ、晴矢。私彼が欲しいの。協力してくれない?』
唐突に彼女は珍しく真面目な顔でそう言った。
彼女って言っても別に恋人ってワケじゃない。
彼女...雪樺は俺の幼馴染。
正直言っての裏の顔は恐ろしい。
見た目からか、俺と居るからか、軽い女と見られる事もある。
しかしテストの成績はいつも学年トップだし、普段は純粋そうで、可愛らしいのに。
自分でもよくこんなのと一緒に居られるなと思う。
まぁ、所謂腐れ縁って奴か。
運がいいのは雪樺と敵対関係ではないと言う事だ。
不幸中の幸いってやつ?
『晴矢、今失礼な事考えたでしょ?』
ヤベッ、思考がバレてる。
「そんな事ねぇよ。お前の言う彼がわかんねェんだけど?」
俺は曖昧に返し、話を戻した。
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