恋愛ゲーム

□恋愛ゲーム
1ページ/4ページ










俺は階段を一人で歩いている彼女を見つけた。



傍には晴矢も風介もいない。



ラッキー。



彼女と話せるチャンス。



俺は彼女の後を追った。



しかし彼女の前方から男が近付いてきた。



「紅月先輩。」



誰だよ、その男。



俺の中でどす黒い感情が渦巻く。



人はこれを嫉妬と呼ぶ。



男の嫉妬ほど醜いものはない。



嫉妬は人の感情を支配し、冷静な判断を出来ないようにしてしまうんだから。



彼女は小首を傾げた。



その仕草も可愛いな。



『何か用?』



彼女は目の前の男の対し大して興味もなさそうに返した。



ああ、俺の時と一緒だ。



無関心。









.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ