薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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『キャーっ!!』
突如彼女は奇声を発しながら生徒会室のソファーにダイブした。
「うるせぇ、葵!」
そう言ったのは副会長の彼。
葵と呼ばれた彼女は体を起こし、副会長の彼を見た。
『ヤバいヤバいヤバいヤバい!!』
彼女はヤバいを4回程連呼した。
「だから何だよ。」
青い自分の髪をクシャリと乱し、鬱陶しいなといいたげに副会長、直人は会長の葵をみた。
彼女...いや、彼は恋する乙女のごとく嬉しそうにしている。
『あのね、彼と目が合っちゃったの!』
会長の彼はキャー!と再び奇声をあげてソファーに倒れ込んだ。
「ガチホモは黙れよ。」
直人はウザッと小さく毒を吐いた。
葵がガチホモの単語を聞き、起き上がった。
『ちょっと!ガチホモって私の事!?』
不満そうな顔で直人を見る。
「お前以外に誰がいんだよ。」
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