薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
1ページ/3ページ








『キャーっ!!』



突如彼女は奇声を発しながら生徒会室のソファーにダイブした。



「うるせぇ、葵!」



そう言ったのは副会長の彼。



葵と呼ばれた彼女は体を起こし、副会長の彼を見た。



『ヤバいヤバいヤバいヤバい!!』



彼女はヤバいを4回程連呼した。



「だから何だよ。」



青い自分の髪をクシャリと乱し、鬱陶しいなといいたげに副会長、直人は会長の葵をみた。



彼女...いや、彼は恋する乙女のごとく嬉しそうにしている。



『あのね、彼と目が合っちゃったの!』



会長の彼はキャー!と再び奇声をあげてソファーに倒れ込んだ。



「ガチホモは黙れよ。」



直人はウザッと小さく毒を吐いた。



葵がガチホモの単語を聞き、起き上がった。



『ちょっと!ガチホモって私の事!?』



不満そうな顔で直人を見る。



「お前以外に誰がいんだよ。」










.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ