薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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葵は帝国学園に向かった。



聳え立つ刑務所を思わせる要塞。



孤高の要塞...むしろ孤独の要塞に見えるのは気のせい?



葵はゆっくりと歩き出した。



女性らしい優美な振る舞いから視線を集めていた。



そして何より目を引くのは着物だということ。



葵は一直線に影山がいるであろう部屋に向かった。



『こんにちは、影山さん。』



葵はいつものようにニコリと笑みを浮かべた。



「やはりお前は着物が似合うな。」



葵は袖を口元にやり、フフフと音を立てて笑った。



『お茶は一杯いかが?』



葵の言葉に影山は立ち上がり、部屋を出ていった。



葵もその後に続く。



作法室に行けば既に準備は整っていた。











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