薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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放課後。
多くの生徒が部活に取りかかっていた。
『円堂守...、』
唐突に葵は呟いた。
「二年生のサッカー部のキャプテンですか?」
楓は少し首を傾げた。
藤色のリボンで高く結ってある瞳と同色の藍色の髪が揺れる。
『彼、とっても美しい瞳をしてた。真っ直ぐで純粋無垢...汚れを知らない瞳...。とても綺麗だと思ったわ...。
彼をお茶会にでも誘ってみましょうか?』
そう言ってクスリと楽しそうに何か企むように笑った。
「ついでに豪炎寺君も誘う気ですか?」
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