薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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葵は遅れて到着した雷門イレブンを帝国学園の前で迎えた。



「「望月会長!?」」



口裏を合わせたかのように言うものだから笑ってしまう。



『ロッカールームまで私が案内するね。』



葵はにこりと笑みを浮かべた。



学校の名前の書かれたプレートを確認し、円堂が中に入ろうとすれば、扉が開いた。



扉の向こうにいたのは鬼道だった。



『あれ、有人?』



「無事に着いたみたいだな。」



鬼道は円堂達雷門イレブンに言った。



「なんだと!?まるで事故でもあった方がいいような言い方じゃねぇか!!まさか、この部屋に何か仕掛けたんじゃ!?」



染岡は猜疑の籠もった瞳で鬼道を見る。



『有人、その言い方誤解招くからやめなよ。それともツンデレ?』



なんて冗談を言うも、鬼道に相手にされず。



「安心しろ、何もない。」



それだけ言うと鬼道は赤いマントを翻し、その場を後にした。










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