薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
1ページ/3ページ









鬼道は葵にお茶会に招待され、望月家に来た。



鬼道の家とは違って和風な家だった。



礼儀として、予定よりも早くに到着した為、直ぐに家の者に案内されるが、お茶会をする部屋ではなかった。



「失礼いたします、葵様。鬼道様がいらっしゃいました。」



襖が開けられ目に飛び込んできた光景に驚いた。



葵は着物を着る途中で、下着しか身に着けていなかったのだ。



「ししし失礼したしましたっ!!」



部屋を案内した彼女は勢いよく襖を閉めた。



おかしい、今のは確かに葵の顔だった。



しかし葵は確か女だったハズ。



兄弟か...?



いや、兄弟がいるなんて聞いてないし、何度かこの家に来ているがそれらしい人物など見たこともない。



先程見た人物の姿を思い出せば矛盾点をいくつか見つけた。



彼が着ようとしていた着物は確かに女物だった。



しかし下着は男物だっし、何より胸がない。



つまり先程の人物は男。



しかし彼の案内人の彼女は葵様と呼んだ。



つまり彼は葵。



しかし仮に葵とするなら髪が短かった。







.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ