薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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後半戦が始まった。
世宇子のキックオフ。
あっと言う間にアフロディが円堂の前まで来ていた。
「この戦いは大好きなサッカーを守る為の戦いだ!!」
円堂はアフロディに臆する事なく立ちふさがっていた。
「「円堂!」」
「「キャプテン!」」
「「円堂君!」」
雷門メンバーが円堂の名をそれぞれ言う。
寄せる思いは信頼と期待と希望。
円堂ならなんとかしてくれるという押し付けにも似た強い期待と言う信頼。
「感じる...皆のサッカーへの熱い想い...!」
「神の本気を知るがいい!!」
アフロディはゴットノウズをしようと純白の羽を広げ、飛び上がった。
その姿はまさに気高い天使のようだ。
円堂は左グローブに焦げ跡を見つけ、そこからマジン・ザ・ハンドのヒントを見た気がした。
円堂は体を捻った。
「諦めたか。だが、今更遅い!!」
アフロディは円堂が体を捻ったのを見て、敗北を認めたかと思った。
敵に背を向けるとは逃げる事を意味するのだから。
「ゴットノウズ!!」
「これが俺のマジン・ザ・ハンドだぁっ!!」
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