薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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ジ・オーガネタ


未来からの5人の戦士をカノンが連れて来た時の空間の歪みにより、未来から飛ばされてきた夢主とこの時代の夢主の話







『うきゃぁっ!?』



帰って行った5人と入れ違いに現れたのは、蒼銀の髪を持つ女。



「「!?」」



皆が彼女を見る。



なんか見た事ある顔だ。



『ぁ、修也!』



豪炎寺の名前を言うと彼女は豪炎寺に抱きついた。



自分以外の女が好意を寄せている男に抱きつくのを見るのは非常に不愉快だ。



豪炎寺が赤くなるのもなんだかムカつく。



だが自分に似た容姿が気がかりだ。



『君は誰?』



声をかければ良く似た顔がこちらへ向く。



『私?私は君よ。』



鏡でよく見る顔だ。



だが信じられない。



彼女は豪炎寺から離れ、こちらに体を向けた。



『信じられないって顔ね。』



ニコリと微笑んだ彼女に思考が読まれたかと思ったが、彼女が自分自身なら心が読めて当然だ。



私自身なのだから。



『なら私しか知らない秘密を言うわ。小学校4年生の時、客人の前でニットが破けて以来ニットが嫌いになった。その時に左脇腹に怪我して今でもその傷が残っている。』



確かにそんな事があった。



ヒロトの前で。







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