薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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「紹介する、吉良瞳子君だ。」



理事長にそう紹介されたのは髪の長い女性で。



葵はここに来るのだからサッカーに関係の人間だと思っていたがまさか監督とは...。



ちょっと意外だ。



「ちょっとガッカリですね、理事長。監督がいないと何も出来ないお子様の集まりだとは思いませんでした。本当にこの子たちに地球の未来は託せるのですか?彼らは一度エイリア学園に負けているんですよ。」



「だから勝つんです。一度負けた事は次の勝利に繋がるんです!



円堂は拳を作り意気込みを表現した。



「頼もしいわね。でも私のサッカーは今までとは違うわよ。覚悟しておいて。」



何処か冷笑的に笑う姿に、何処か違和感を覚えた。



『ところで理事長、生徒会メンバーに何か御用で?』



「生徒会メンバーもキャラバンに加わってもらいたい。」



理事長の言葉に四人は顔を見合わせた。



目でどうする?なんて会話するが若干の迷いがある。



流石の幼馴染みだけあって、目だけで会話出来ている。



「何も全員という訳ではない。」



その言葉に更に迷いが深まる。



四人揃ってこその生徒会メンバーなのだ。



学校やお互いから離れるのは未だない出来事だ。



中々決まらないものだから、しびれを切らした鬼道が口を開いた。









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