狂愛
□狂愛
1ページ/2ページ
『お兄ちゃん、一つお願いがあるんだ。』
僕は妹の言葉にまた何かとんでもない事が起こる予感がした。
「なんだい?」
『セックスしたい。』
妹の口から恥じらいもなく音になったのはセックスの4文字。
僕の予感が当たった。
「それは無理だよ。」
そう、無理なのだ。
妹には恋人がいない。
そんなの僕が許さない。
『お兄ちゃんとでも?』
僕は驚いた。
僕とするつもりだったのか。
セックスの単語を知っているくせに...。
「ダメに決まってるよ。」
『なんで決め付けるの?』
「血が繋がっているからだよ。」
ああ、こんな会話、前にもあった様な。
『またそれなの?』
妹は不服そうに頬を膨らます。
ああ、そんな姿も可愛いよ。
そう思ってしまうのはかなりの重症かな?
.