薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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休憩兼昼食におにぎりを食べていれば瞳子監督が来て入浴を勧めた。
「みんな、汗をかいたでしょう。近くにお風呂があるから、汗を流してきなさい。」
ほとんどのメンバーがやったーと喜ぶ中、葵はうーんと頭を悩ませた。
ここで男だとバレたくない為、葵は脚だけ浸かる事にした。
『有人、鼻の下伸びてる。』
葵は傍にいる鬼道に向かって言う。
勿論嘘だ。
「そんなわけないだろう。」
慣れているので直ぐにバレる。
『でも春菜ちゃん見てるでしょ。ストーカーにだけはならないでね。』
クスリと笑い葵は冷やかし混じりにに言ってやる。
「望月会長は入らないのか?」
土門の言葉に葵は戸惑った。
当然男だからとは言えない。
「入りたくても入れないんだよな、葵は。」
そこにフォローになってない鬼道の言葉。
意地悪しているのか、嫌がらせなのか...さっきの仕返しか。
「どういう意味だよ、鬼道?」
円堂が鬼道に聞く。
『有人、それ以上言ったら身ぐるみ剥がすよ?』
葵は鬼道が言わないように釘を刺しておく。
笑顔で言ってるが目が笑っていなかった。
鬼道は口を閉ざした。
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