隣の席の佐久間くん
□隣の席の佐久間くん
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「で、佐久間は紫苑を小動物に例えると何だと思う?」
これ以上源田に問いただしても同じ回答が返ってくることを佐久間は十分に分かっていた。
「....う、ウサギ...とか?」
佐久間は途切れ途切れに言った。
「やっぱウサギだよな。」
佐久間の言葉にやっぱりとつけたのは源田自身も同じ考えだと言うこと。
「ウサギは寂しいと死ぬらしいな。」
鬼道のちょっとした豆知識。
まさに歩くウィ○ペディアだ。
よし、"キドゥペディア"と命名しよう。
「じゃあ紫苑は佐久間がいないと死んじゃうな。」
源田はあははと音を立てて笑った。
『でもそれって、ウサギとカメの競争でウサギがカメに抜かされるほど眠った...つまり誰にも起こしてもらえず永眠しちゃったっていう裏話があるから寂しいと死んじゃうなんて話があるんだよね。』
梓はそういうと目を伏せた。
「紫苑って鈍感?」
ウサギ
(草食系女子は、)
(お好きですか?)
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