隣の席の佐久間くん

□隣の席の佐久間くん
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「昨日っ、鬼道と二人で何してたんだっ?」



遂に言った。



『昨日の...見てたの...?』



見られるのは良くない事だったのに!



だって思いっ切り私が佐久間君を好きだって話題だったし、その前は鬼道君に告白されてたし。



まさか全部聴かれてた!?



『話は、聞こえた?』



恐る恐る聞いてみる。



「いや、聞こえなかった。聞かれたらマズいのか?」



かなりマズいなんていえるわけもなく。



だからと言って先程の態度で聞かれてはいけないものだとバレている筈。



『うん、あの、昨日の事謝るついでに相談に乗ってもらってたの...。』



梓は俯きながら言った。



好きな人に嘘を吐くのはどうも後ろめたい。



佐久間は内心安堵の息を吐いた。



思い違いだった。



ただ角度の問題で、キスしてるように見えただけだった。








コイ違い



(魚のコイと、)


(恋愛のコイ。)










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