刹那、涙に死色の紅桜
□刹那、涙に死色の紅桜
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軽く自己紹介を終え、再び練習が始まる。
印象は決してよいとは言えない。
勿論涙と染岡の間には溝があるまま。
「じゃあ、私達はドリンクの準備をしましょうか!」
そう言ったのは鬼道の妹の春奈で。
「あ、うん」
部室に行けば色々説明される。
取り敢えず木野さん優しい、いい人。
音無さんハキハキしてて可愛い子。
雷門さん、うん...マジツンデレ。
憎き岩瀬魅麗、やっぱ乳癌になって欲しい。
岩瀬魅麗は別として女の子っていいよね。
男は低脳だから嫌いだ。
「佐倉先輩ってお兄ちゃんと知り合いなんですか?」
興味深そうな顔でこちらを見詰めてくる春奈。
「知り合い...うんまぁ知り合いだよ」
実際は知り合いどころかもっと親密な仲になっているのだが。
所謂友達ってやつが一番近い。
涙を客観的に見れば友達は友達でもセックスの方の友達にも見えるが。
勿論そんなショッキングな事を妹に告げるのは酷だと思うので言わないが。
有人の為に告げないのではない。
私がそういう目で見られるのを避ける為、音無さんの心を守る為だ。
バカ犬
(誰かバカ犬を鎮めて!)
(鎮まるべきなのはお前だ。)
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