恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
2ページ/2ページ
勿論雪樺はそんな俺の思考を読んでいて。
だから追及する必要ないと判断した。
見た目鈍感そうだが、ものすごく鋭い。
『基山ヒロト。彼が欲しいの。』
「ヒロトォ!?お前趣味悪っ!!やめとけ、やめとけ。」
『なんで?ガチホモだから?女遊びが激しいから?』
そう、噂でもかなり有名。
噂じゃなく、俺はヒロトが年上の女とホテルに入るのを見た事がある。
「...分かってんじゃねぇーか。」
『だからこそ、彼を本気にさせたいの。私に夢中にさせたいの。』
ねぇ、晴矢...協力してくれる?雪樺はそう二度目の言葉を続けた。
「わーったよ、協力する。」
俺は二つ返事。
どうも、雪樺には勝てないようだ。
幼馴染
(彼が欲しいの。)
(勿論協力してくれるでしょ?)
.