恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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興味が湧いてきた。
振り向かせたいと思った。
だから俺は彼女の細く白い腕を掴み引き寄せた。
彼女は突然の事に対処しきれず、俺の胸に飛び込んだ。
互いの息がかかる距離。
彼女の洋紅色の双眸と俺のピーコックグリーンの瞳の視線が絡む。
俺は彼女の腕を掴んでいた腕を腰に回した。
不思議そうな表情の彼女。
彼女の胸が当たっている。
俺は熱っぽい視線で彼女を見つめ返し、彼女の後頭部に腕を回し唇を塞いだ。
彼女はやっと状況を理解したらしく、両手で俺の胸を押す。
天然なんだ、可愛いなんて思いながらエスカレートしていくキス。
深く、長く。
もっと、もっと。
彼女が欲しくて苦しくて。
唇をゆっくりと離した。
物足りない、名残惜しかった。
もっと彼女を感じたい。
彼女が欲しい。
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