恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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そろそろテストが近いから彼女に教えて貰いたい。
私がそう思っていると、彼女が教室にきた。
うるさい晴矢はいなかった。
きっとサボりだ。
彼女は私の机の前まで来ると、口を開いた。
『ねぇ、風介。今日からテスト週間じゃん?
だから、部活ないでしょ?一緒に勉強しよ?』
小首を傾げながら言う姿はなんとも健気だ。
私が彼女の誘いを断る筈もなく、今日の放課後、彼女の家で勉強する約束をした。
私は彼女が教室から出て行くのを見届けた。
不意に視線を感じそちらを見ればヒロト。
ああ、そうか彼女と楽しげに話す私に嫉妬しているのか。
そう思うと自然と頬が緩んでしまう。
私は勝ち誇った笑みをヒロトに向けた。
そして私はヒロトが不機嫌そうな顔をするのを見た。
放課後、私のクラスの方が遅かった為、彼女を待たせることになってしまった。
SHLが終わると同時に皆が一斉に動く。
私は彼女の元まで向かった。
「待たせてすまない。」
彼女に一言謝れば彼女は大丈夫だよ、と声を返してくれた。
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