恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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そう思うと、私って大事にされてるんだなぁって思うよ。
「動けばお前の女がどうなるか、分かるよな?」
ニヤリと男が笑った。
私別に晴矢の女ってワケじゃないんだけど。
まぁ、よく一緒にいるから間違えるのも無理ないけど。
晴矢は小さく舌打ちした。
晴矢は動けない。
私が捕まっているから。
動けば私が傷付くって分かっているから。
私は小さく溜息を吐いた。
刹那、思いっきり男の鳩尾を肘で思いっきり突き、足の甲を踏んだ。
男は思わぬ私の行動に驚き、思わず私の首にナイフが掠った。
「雪樺!!」
『晴矢!』
私はそれに構わずに、男が怯んだ隙に晴矢の所に駆ける。
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