恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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私は彼女と近くのカフェに入った。
彼女はキャラメルマキアート、私はアイスコーヒーを注文した。
『ねぇ、風介。私は風介の事を風介って呼んでるのに、風介は私の事名前で呼んでくれないよね。なんで?』
雪樺はコテンと首を傾げた。
そんな彼女の仕草が可愛いななんて思った。
私はアイスコーヒーのストローから唇を離し、彼女を見た。
「名前でいいのか?」
『いいよ。私達、親友でしょ?』
そう言って彼女は綺麗に笑った。
親友、か...。
否定したいが、親友でなければなんだと言うのだ。
私と彼女の関係は男と女のそれではないのに...。
それならば、きっと親友が一番近いのだろう。
「そう、だな。」
雪樺はをストローに口を付け、キャラメルマキアートを口に含んだ。
『風介って甘いの苦手?』
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