恋愛ゲーム
□恋愛ゲーム
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どうやらそれは俺の思い込みだったみたい。
俺は今焦ってる。
彼は苦しそうな顔をした。
俺もそんな顔してるのかな?
「っ...誰、ですか?涼野先輩ですか?」
涼野先輩って、風介の事?
ああ、確かに風介と彼女は仲がいいからありえなくもない。
互いの家に行き来したりしてるし。
『うん、まぁ風介の事は好きだけど恋愛感情じゃないよ。風介は私の親友だからね。』
そう言って彼女は微笑んだ。
「じゃあ誰なんですかっ!!?」
彼女の瞳が映すのは無関心ではなく厚意。
彼は声を荒げた。
『私が貴方に好きな人教える義務でもあるの?』
彼女の瞳が元の無関心に戻った。
冷めた洋紅色の瞳。
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