薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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貴方のそういう真面目な所、好きだよ?



葵はチラリと試合の様子を見た。



次々と傷付いていく雷門イレブン。



力の差は歴然だった。



『帝国の目的は貴方だって事、そろそろ自覚したら?』



葵は誘導尋問のごとく言い逃れを奪っていく。



これも全て彼をおびき寄せるための作戦。



グラウンドでは円堂と目金意外は倒れている...と言っても円堂も既にギリギリだ。



再びボールが円堂に向かっていく。



それを風丸が身を犠牲にし、円堂を庇ったのだが結局勢いは殺されず風丸ごとゴールに入ってしまった。



「お前の気持ち受け止めたぜ。絶対このゴールは守ってみせるっ!!」



穢れを知らない幼い瞳が決意をみせた。



美しいじゃないか!



その姿はとても感動的で胸を打たれるものだった。



「フン、一度として守れてないが。」



鬼道は鼻を鳴らし、皮肉を口にする。



人を小馬鹿にしたような態度。



まるで悪役じゃないか(なら私は共犯者か)。



友人の悪役っぷりを見るのは決して気分がいいものではなかった。









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