薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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佐久間が次の言葉の攻撃を発する前に源田が佐久間の肩を掴んだ。
「落ち着け、佐久間。」
佐久間は源田の言葉に動きを止めた。
「悪い、」
佐久間は不満そうに言葉を崩した。
「葵、少し練習見ていかないか?」
鬼道は唐突な誘いを口にした。
『そうね。折角だから少し見ていこうかな?』
「決まりだな。」
鬼道はマントを翻し、歩き出した。
その後を葵が追う。
遅れて佐久間と源田が続く。
練習場に行けば忙しなく帝国サッカー部員が動いていた。
鬼道達が戻って来たことに気付いたメンバー達が駆け寄ってくる。
「「鬼道!!」」
『こんにちは。』
鬼道の陰から葵がひょこりと顔を出した。
「「!?」」
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