薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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「いえ、興味ないです。」
好きでも嫌いでもない。
高潔な彼女らしいと思った。
『そう。』
ちょっと残念そうに言えばとりつくような楓の言葉。
「でも...サッカーしている会長には興味あります。」
葵は楓の言葉に作業を止め、キョトンとした顔で楓を見た。
楓は頬に朱を滲ませ、葵から顔を逸らした。
照れているのだ。
そんな楓の姿を可愛いなと思いながら葵はにニコリと微笑んだ。
それはただのジェラシーだというのに
(ホントは彼を奪ったサッカーが、)
(憎い。)
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