薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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裸の付き合いはしてないが着替えを見られた。



まぁそれを言えば天才ゲームメーカーの名に傷が付き、変態の異名が上書きされるだろう。



正直言って友人が変態と呼ばれるのを見るのは不快だ。



だからそれを言う必要はない。



『だって面白いんだもん。楽しまなきゃ損でしょ?』



葵は口元に手をあてて笑った。



「オイ。」



声を掛けた人物を見れば佐久間が葵を睨んでいた。



『何かな、佐久間君?』



葵は首を傾げた。



それが佐久間には小馬鹿にされたように感じた。



「さっさと出て行け。」



唸るように低い声で放たれた言葉から怒っているのがすぐに分かった。



『はいはい、分かったからそんな睨まないでよ。
じゃあね、有人。試合頑張ってね。』



葵はひらひらと手を振りながらロッカールームを出た。








冗談で誤解を招く



(余裕がなきゃ、)


(何事も楽しくないでしょ?)










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