薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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『おかしい...。』
葵はポツリと呟いた。
「何がおかしいんですか?」
葵の呟きを聞いた豪炎寺が口を開いた。
『いや、ね、いつもの有人ならツンデレじゃないだとか何かしら言うハズなんだけど...。』
葵は豪炎寺に向けた顔を鬼道が歩いて行った方に向けた。
何かあると確信していたが変にお節介するのは状況を返って悪化させてしまうので止めておく。
『あのさ、敬語とかやめない?敬意を示してくれるのは嬉しいけど、ちょっと堅苦しいからさ。』
葵は冷たいコンクリートの灰色から豪炎寺に視線を戻した。
「ああ。」
灰色に溶け込んだ赤を追わずして
(よし、)
(敬語撃破!)
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