薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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「響木監督、誰が来るっていうんですか!?」



最早観客よりも雷門メンバーの方がイライラしていた。



『来た...。』



入場門に姿を現したのは雷門ユニフォームを身に纏った鬼道の姿が。



「「えぇぇぇぇーーーっっ!?」」



皆が予想してなかった登場に喫驚した。



『遅かったね、有人。』



葵は紫水晶の瞳を細めた。



「すまない、葵。」



葵と鬼道が恋人同士と思い込んでいる人間は、鬼道が葵の為に雷門に来たと思っているのだろう。



「どういうことですか?」



『大会規定第64条2項、プレイヤーは試合前に編入手続きを終えていればチーム移籍は可能。私が編入手続きを行ったの。』



だから葵がここにいる。



大会規定により、鬼道の出場は無事認められた。



鬼道が雷門に加わり、試合が行われる。



しかし雷門のパスはなかなか繋がらない。



力が強すぎたりして、タイミングが合わない。










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