薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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『超美人さんで唇が柔らかかった。』
超美人なのは見れば分かる。
だが唇の柔らかさは触れないと分からない。
唇が触れるで連想するのはキス。
「キスしたのか?」
直人は恐る恐る葵に聞いた。
『いや、指で触っただけ。焦った?』
指と聞いて、唇でない事に安堵した。
...安堵した?
それじゃあまるでコイツの事....、
考えたくなくて言葉を発した。
「多少はな。」
『そりゃあ嬉しいね。』
そう言って葵はクスクス笑った。
「だってお前が女とキスなんてありえねェからな。」
想像するとどうしてもレズビアンにしか見えない。
葵は一瞬キョトンと言った顔をした。
『何か勘違いしてない?』
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