薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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「もしかして...望月会長も合宿に参加したいとか...?」
ああ、そういう風に受け取ったのか、そうか。
『んー、どうだろうね?』
葵は曖昧に答えた。
ぶっちゃけ言うと敵の婚約者と合宿したいとはなかなか思えないだろう。
円堂君なら思えるだろうが。
でもきっと染岡君なら猛烈に敵意丸出しで帰れなんて言うのだろう。
「参加したいならそう言えばいいのに。素直じゃないわね。」
『夏未ちゃんには言われたくないなぁ。大体私、サッカー部じゃないんだよ?』
ああ、これじゃあまるで一緒に合宿に参加するみたいじゃないか。
「生徒会長を理由に引率とか言えばいいじゃない。」
夏未も葵に習い紅茶のカップに唇を付けた。
『でも家の方は外泊は許してくれないと思うよ?まぁ頼んでみるか。』
「後で連絡頂戴ね。」
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