薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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まるで責めているかのような言いぐさ。
『最初から諦めてる君には言われたくないよ。そんなものに頼らないと戦えないなんて...弱虫だね。紛い物の力に頼って神になったつもり?馬鹿馬鹿しい。神のアクアなしで戦いなよ。』
刹那頬に衝撃を受けた。
渇いた音がすぐ近くで聞こえた。
頬を打たれた。
打たれたなんて可愛いものじゃない。
平手打ちだったけど衝撃は拳で殴られたような感覚だった。
流石は影山さんの作った神のアクアだ。
明日には痣になりそうで怖いな。
「最初から力のある君には分からないよ!僕はっその紛い物の力でも勝てていればそれでいいんだ!!敗北は見苦しい、そんなのには耐えられない!...僕はっ、君みたいに強くはなれないんだっ!!」
意外だった。
彼が頬打つことも、感情的になる事も。
人間くさい一面が、人間みたいに見えた。
神様はこんな事で感情的になっちゃいけないんだよ?
神様は執着しないし、感情的になんてならない。
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