薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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「理事長が呼んでいましたよ。」



だが葵の機嫌が悪かろうと理事長に呼ばれているのだから連れて行かなければならない。



『...今行くよ。』



葵は蒼銀の髪を揺らしながら稲光修練場に向かった。



エレベーターに乗ろうとした時途中髪の長い女性に会った。



『こんにちは。貴方も理事長に呼ばれてるのですか?』



「ええ、そうよ。」



淡白な返事が返ってきた。



葵は髪の長い女性からそれを聞くとエレベーターのボタンを押した。



『私は生徒会会長の望月葵です。』



改めて髪の長い彼女に身体を向けて名乗った。



直人が名乗るのを待った楓だが、直人が名乗らなかった為に自分が先に名乗った。



「...藤崎楓です。」



「綾瀬川紗英でぇーすっ!!」



葵は直人が名乗らないので肘で突っついた。



「いてっ!んだよ!?」



目で名乗れと言う。



「...岡崎直人。」



ぶっきらぼうに、ひねくれた様に言う直人。



経緯はどうあれ一応自己紹介したので良しとしよう。



「吉良瞳子よ。」



髪の長い女性はそう名乗った。








何もかもがコンクリートの下



(ティーカップも、)


(呼んだ人物も。)








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