狂愛

□狂愛
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「いやだっ!いや!折角ふっ切れたと思ったのに、どうして今更っ!どうして今更現れるの!?僕が折角頑張って忘れようとしてるのになんでっ...、」



嗚咽交じりに出された声。



「僕は死ぬほど寂しかった。それを乗り切ったハズなのに...どうしてもっと早く現れてくれなかったんだっ!!こんなことなら、現れてくれなくてよかったのに....、
消えて、消えてよ....。お願いだから、消えて....。緋美の事、本格的に嫌いになりそうだよ...。」



『消えられるなら消えたい。でも出来ないんの!お兄ちゃんの為だよ!!お兄ちゃんの為に私は此処にいるの!どうして分かってくれないの!?』



「なら分かる様に言ってよっ!!」



アフロディは吐き出す様に怒鳴った。



喧嘩なんかした事無かったのに。



だって昔は喧嘩なんかしたら私が死ぬかもしれない。



ちょっと外に出たくらいで倒れちゃうんだもん。



喧嘩したくてもできなかったよね。



これ以上私は死んだりしないから容赦なくお兄ちゃんは言葉をぶつけてくれる。











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