薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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「望月のポジションは何処だ?」
なんとも彼らしい質問だ。
『MFだよ。』
葵は短く返答を返せば、会話は終了。
ダメじゃん。
沈黙。
葵はチラリと豪炎寺を見た。
目が合うが直ぐに逸らされた。
ヤバ、恥ずかしい。
顔に熱が集まる。
「あったっスー!!」
壁山の響き渡る大声に全員が集合した。
内心沈黙が終わった事に対し、壁山に感謝。
池の中に黒いサッカーボールがあった。
円堂が持ち上げようとしたが、びくともせず。
「重いっ!こんなもんを軽々と蹴ってたのか!?」
持ち上げる事を諦め、皆で黒いサッカーボールを囲んで見る。
『もしかしたらエイリア星っていうのは地球よりも何倍もの重力があるのかもね。』
「宇宙人なんて信じてない奴が何を言う。」
鬼道の言葉に葵は肩を竦めてみせた。
『例えばの話よ。』
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