薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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代わりに口を開いたのは一之瀬で。
「望月会長は生理なんだよ、円堂。」
一之瀬の言葉に全員がギョッとした。
顔を赤くしたり、聞いてはいけない事を聞いたように顔を反らしたりと反応はそれぞれだった。
一之瀬の発言は鬼道も葵も予想外の事だった。
男とバレずに済んだものの、ある意味問題だ。
だが利用しない手はない。
『一之瀬君、そういう生々しい言葉は日本では控えようか。次はセクハラで訴えるよ?』
ニッコリと怖い程の笑みを浮かべていた。
「身ぐるみ剥がすんじゃないの?」
それを恐れることなく一之瀬は言う。
『今度は本当に顔に蹴り入れてあげようか?それとも接触禁止令?どちらでも好きな方選ばせてあげるから。』
生理になれたらいいのに、と葵は心の中で呟いた。
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夜になれば夕食を済ませ、キャンプファイヤーをする。
壁山と栗松の漫才にみんなが気を取られている内に葵は温泉に向かった。
誰もいないので水着なんて必要ない。
葵は10分程しか湯に浸かっていなかった。
あまり長いと怪しまれたり、もしかしたら誰かが入ってきたりするかもしれないからだ。
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